良いレポートや論文は結論から先に書くということをなんとなくの知識で知っている(卒論とかレポートとか書いたことない)ぐらんこ。です。
あらためまして、
おはこんばんちは! もとい! まいどおおきに! いつか逸材と呼ばれたい、ぐらんこ。です。
いやあ、盛り上がってますね! セルフパブリッシング! 略してセルパブ。
知らない人のために軽く説明するとセルパブとは主に電子書籍を自分で作って売るという活動。
同人誌と何が違うの? と言われれば、紙書籍か電子書籍(電書)かなのかとか、イベントで売るか、amazonとかの大手ストアで売るかとか、もっと違ういろいろあるのかもしれませんが、両方作ってる身から言わせて貰えば、
同人誌:一定層の狭い世界に届けるために作ってる(感覚が大きいような気がする)
電書のセルパブ:全人類に打って出る! (だけどかかる費用は最少)
くらいの気合いの入れ方なんじゃないかなーと勝手に思ってます。どっちも趣味の延長でたまに実益やら名声やら求めたり、商業作品への批判みたいなの含めてるんでしょうけれど、ベクトルとかける労力とかが違う。
とはいえ、それぞれの世界でいろんなスタンスの人が居るのは知ってのとおり。
補足しときますと、個人的には同人誌もセルパブも自費出版も媒体ややり方が違うだけで、根は同じなような気がするんですが、
自費出版で大金かけて紙の本を作るほどの酔狂あるいは、志がなくとも、
手間暇かけて同人誌を作って売りさばいて次回の活動費を稼いで固定客つけてなんかもうイベントとか出続けないとサイクル回らないみたいな弱小作家、サークルには厳しい活動を継続するという枷を背負わなくても、
思いついた時に自分のペースでお金をかけずに、より大きな商圏に作品を出せる電子書籍のセルパブすごいわね、やらない理由が見当たりませんことよ。
スタイリッシュでスマートで、かつ自己主張できるし未来に期待が持てるのがセルパブが広まっている理由なんじゃなかろうかと。異論は認めます。
話はそれますが、同人誌ってどうしても手作り感が残っていて、逆に言えばそんな手作り感とかアングラ感があるからこそ一定の需要がある。レア感ですね。まあ製作には元手がかかるので、仕方のないことではあります。
セルパブに関して言えば、なんとなく手作り感とかを失くそう、品質的には商業出版レベルを目指そうみたいな、気持ちの人が多いような気もしてます。
これも個人的に思うだけのこと。
さてと、本題に戻ってそんなセルパブ。
いずれは同人誌界隈を吸収して(だけど二次創作とかを大手ストアで売るにはいろいろ問題ありなのでその辺は別進化を遂げそう)、商業出版との垣根を失くすことになるのだろうとは思うんですが。(いずれとはかなり遠めの未来を考えてます)
結局、いろんな趣味趣向、思想を持った人達の受け皿になることはあっても、大ブーム! ってのは起きないような気がします。
なんら新しいことじゃないですし。
個人で小説や漫画を作って発表する。(WEBや投稿サイト)
そうやって作った作品を販売する。(ストアや同人誌系のイベント)
みたいなのって、ずっと昔、漫画の貸本とか文豪たちがやってきた世界をなぞっているだけで、目新しいことはあんまりないのですよね。
クリエーターが、好き勝手にやってたところに目を付けた企業が才能をお金で買って、いわばパトロンみたいな感じで囲ってくれて、それを職業にできた人が現れて……というのが、今の世の中なんじゃないかな? って思ったりします。
で、現実世界で、企業からの脱却が今まさに起こっている。
小説投稿サイトしかり。(ただ、そこに金の匂いを感じた企業がやっぱり小説投稿サイトを売れる作品発掘の場にして食い荒らしてる)
同人誌しかり。(これも二次創作というデリケートなある意味では違法なコンテンツなので、元々企業とかとの繋がり薄いですが、カクヨムみたいに公式に二次創作認めるサイトとか、二次創作を許容する作品とかもちらほら出ている)
セルパブしかり、です。
一次創作と二次創作をごっちゃに語るとややこしくなるんですけれど。まあそれはおいておいて。
歴史として、クリエーター頑張る、パトロンが支え、企業がくいつく、大衆に広まる。
こんな流れって昔からえんえんと続いて来たと思うんですよ。
同人からの商業の流れってひぐらしとか最近でもありますし。
公式が舵を取って作った同人作家のアンソロとかもちらほらあるみたいですし。
ラノベの世界では、小説投稿サイトでクリエータが頑張って書籍化! っていうのが成功例。
漫画だって、ワンパンマンみたいなWEB発のものがありますし。
ブログだって人気のやつは書籍化されたりする。
歌い手さんとか踊り手さんとかも、公式っぽいイベントに呼ばれたりする。
そういやボカロ曲なんかも沢山CDになったりメディアミックス展開したりカラオケや音ゲーに入ったりしましたよね。
インターネットが普及して、いろんな便利なソフトが安く手軽に使えるようになって、
文字⇒絵⇒動画 とクリエーターが頑張れる土俵が大きくなってきた昨今。
SNSの普及によっていろんな話題作が沢山の人に届くようになった昨今。
現段階では最終的には作品やコンテンツの品質を高め、広告などのプロモーションで人気を煽るため、流通を安定させるために企業の力を借りることになるのかも知れませんが。
もうそろそろ出版社やらなんやらの力を借りることなく拡散して収益化ってな世の中になるのかもしれない。いや、すでにそうなりつつある。
それって単に昔に戻っただけで特に目新しい流れじゃないんですよね。多分。クリエーターの根っこの部分というかなんというか。
で、今の所、セルパブに関して言えば、後ろ盾のない、いわゆる箔がついてないコンテンツで、箔をつけるためにはやっぱり受賞とか(個人では金銭的な面で難しい)紙の書籍化とかを求めてしまう。誰がといえばそのまさにクリエーターが。本来であればそんなの無しで拡散することを求めたほうがいいのに。
でも今はその過渡期だと思うんです。
いずれ、ネット、WEB、電子でコンテンツは完結する。アニメや動画の世界ではもう既にそうなってる。(アニメ作るのは莫大なコストかかりますが)
じきに、漫画も小説も電子で完結する(=紙書籍を求める人が減る)。
個人で収益をあげられるサイトやサービスがもっと普及する。
(うがった見方ですが、出版社はそれを恐れて投稿サイトを立ち上げたり、新人発掘をWEBでやったりしてる)
そろそろクリエーターは意識を改革する必要があると思うんです。
・受賞や大手出版社からの出版を目標としない
・それでも多数に読まれるコンテンツを作れると自信を持つ
・うまく収益化して、活動を継続できる下地を整える
特に、名声的な部分で引っかかってる人が多いと思います。
個人で本を売ったって売れない。知人に買ってって言いにくい。だから出版社から声がかかると飛びついてしまう。何故なら作品に箔がつくし、収益安定を見込めるから。
でも、すでに商業で成功した人が、逆の流れを作ってくれてます。
印税率考えたら、作品の権利を自分でもっておいて、自分で売るほうが儲かることに皆気付き始めています。
ただ、一度成功をおさめた人じゃないとその方法を取れないとみんな思ってるから、一度成功するために出版社さんとかのお世話になるだけで。
作品を収益化できるサイトってのがあんまりないってだけで。
一般の人はまだまだ個人製作の有料コンテンツに手を出さないだけで。
ここ数年でいろんな形の作品の発表の場ができて、クリエーターに収益を還元するようなところ(作家生活オンラインとか)もあるんだけれど、どれもいまいちぱっとしない。
クリエーターが求める受賞や出版社からの書籍化という餌をちらつかせたサイトがやはり人気。
出版社からしたら当然。良質なコンテンツを抱えてそこから収益上げないと死活問題だから。
そろそろ風穴を開ける存在が必要じゃないかなと思ってます。
出版社としがらみのない大手の企業。
それがどこなのかよくわかってませんが。
今の所エブリスタが一番近いのかな。しがらんでると思いますけど。
無料で読めるサイトに掲載。(時にそのままコンテストに応募)
↓
出版社からの拾い上げ、あるいは受賞
↓
という流れでファンを作った人が、セルパブ。
これが今は多い。
これを
無料で読めるんだけどクリエーターに収益が還元される
↓
勝手にセルパブ
にならんかなと。問題は無料で読めてた作品に金を払うか? ということだから、そういう意味ではもうセルパブなんていらないのかもしれない。
今は紙の本を求める人と、電子書籍を求める人と、投稿サイトで良い人とバランス良くいるから、なりたってますけど。
いや、まとまった書籍が好きな人もいるか。
いっそまとめサイトみたいに、面白いWEB小説を勝手に表紙とか挿絵つけて電子書籍化するサービスみたいなのもあってもいいかもしれない。出版社がやるのではなく個人で。それがセルパブなのかといわれれば微妙ですけれど。
なんか話がまとまらなくなってきました。
書き始めた時には最終的に桶屋が儲かるというところに着地したかったんですが諦めました。
あとメディアミックスにも触れたかったんですが、またの機会に。
最後まで読んだ人いないでしょうけれど、こんな駄文に目を通していただいてありがとうございました。
結局言いたかったのは、出版社に頼らない世の中がそのうちやってくるんじゃないかなーってことです。
テレビ局なんかいま散々言われてますからね。
そのためにはしがらみのない大金持ちがなんらかの起爆剤を投入してくれる必要があるなあーって。やっぱりお金の力って大事ですから。でも草の根活動でほそぼそ継続していずれ日の目を見ることを考えてくことも必要。
やっぱりまとまりません。
ではノシ