今回あまりにもな内容だったなと書いてから思った。なので、読めなく(読みづらく)しました。
おはこんばんちは! ぐらんこ。です。
いやあ、電子書籍、セルフパブリッシング。盛り上がって来てますね!
今年か、来年か再来年ぐらいにはほんとうに電書元年がやってくるような……
さて、タイトルにあります、セルパブ、つまりは個人出版? なんの後ろ盾もない個人が作品を紡ぎ、それをamazon(KDP)やらKobo(KWL)やらで売るという活動。界隈(良く知らない)ではセルパブという名称が定着しているような。
数年前にKDPに足を踏み入れて以来……
うわっ! 2012年だから3年半ぐらい前ですね……。
病弱ロリ魔王の復帰第一歩は院内学級の制覇から? ?とかいうのはいろいろ間違っていてまじチラ裏? (ららさあ文庫)
- 作者: ぐらんこ。
- 出版社/メーカー: GHI出版
- 発売日: 2014/08/31
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
それから2年ぐらい経って、文学フリマに参加するついでにもう一冊。
2012~2015上半期は暗黒時代でした。わたしにとって。
まあ、売れないのです。そもそもセルパブ自体が盛り上がっていなかった時期だったかもしれませんし、キンドルユーザー数だって今とも違って、そもそも取り扱ってる作品が少なかったのだろうとか勝手に推測してます。
上記二冊はほんとうにびっくりするぐらい売れなくて、月に1冊売れたら大万歳! って感じでした。そのころはツイッターもやってなく、宣伝の仕方もわかってませんでしたから。
わたしと似たような経験をして撤退した人も多かったんじゃないでしょうか。一攫千金なんて夢のまた夢です。手間だけかかって売れないしレビューなんてつくもんじゃないし、話題になってそこから爆発的に売れて……なんてシンデレラストーリー、KDPドリームなんてありゃしない。
そんな私ですが、2015年の九月に転機がやってきます。
ブームに乗り遅れながらも、まだまだ熱い異世界ブームにあやかって出した作品がありえないぐらい(まあ数十冊ですが)売れたのです。
ノウハウなんていう大げさなものじゃないですが、
・表紙をしっかり
・タイトルをキャッチーに(できれば異世界の文字を入れたり人気作にあやかる)
・最安価格で!
この3点セットで作品の質はともかく、購入者に届くことが判明したりしなかったり。
多分漫画にしたらもっと売れるんだと思います。昨今amazonさんも電書の漫画に力を入れてくれてるようですから。セールとかも多いし。
でも文字書きに絵は描けない。漫画一冊なんてべらぼうな時間がかかってしまう。
なので、尻すぼみですがどうやったら毎月二桁売れるのだろう?
に補足アンサーを。すべて個人の見解であり、効果は期待できません。
・購入してくれる知人を増やす
⇒わたしはクランチマガジンというところで多数の書き手さんと繋がることができました。引っ込み思案ですが、ノベルジムというサイトでも数人の人と交流しました。そういう人が買ってくれるかも。いやお互いに買い支え合うという意味でもありますし、そうじゃない場合もある。なろうとか大きなサイトはダメです。小さな出来立てのサイトでこまめに作品読んで感想書いたりして交流の輪を広げていくのです。わたしには無理ですが、そういう人は作品のファンになってくれたりもするのです。ツイッターなどでセルパブ作家さん(宣伝ばっかりの人は辛いので、そうじゃなくってゆるゆると呟いている人がおすすめ)をフォローしたり、勇気をもって話しかけて徐々に輪を広げていくのです。実在の人物だと敷居が高いので、まずはサークルや団体の看板娘や看板キャラなどが良いでしょう。最近デハ『ぱぶにゃん』みたいなの。
・売れる本を出す
実際のところ、仲間内だけで消費が増えてもいいことありません。まあ書くだけじゃなくて読むほうにも力を入れている人は多いのですが。いわゆるリピーター。ヘビーユーザー、その他新規客層。知らない人にも届けるための本が必要です。
ではどうしたら売れるのか?
表紙でだます&値段でお買い得感を出す
あれれ、なんか普通に本屋で売ってそうな作品がこんなに安く!
みたいな。だますという言い方はあれですが、如何にも素人くさい表紙だと、セルパブ好きにしか届かない可能性がある。表紙重要です。あと価格も重要。
ギフト券が少し残ってたり、ポイントが少し残ってたり、そういう人が帳尻合わせで買ってくれる可能性が上がります。(とくに、ブックウォーカーさんはポイント至上主義で、期限付きポイントなどもあるので、無駄に失効するのなら、わけわかんない作品でも買うてみよってなもんですよ)
話題・ブームにのっかる
探偵ブームなら探偵もの。異世界ブームなら異世界もの。流行に乗る。
よくわからないですが、ブームのサイクルは長いと思います。出版業界。チームバチスタとか半沢直樹みたいなのが売れたら、それの続編を本人が書くし、続編の出版には短くても数か月、半年以上かかったりします。それと同時に柳の下のどぜうをねらう二番煎じが乱発するのでブームはしばらく続きます。
わかんなかったらとにかく異世界っぽいファンタジー書いとけばいいと思います。
・次々に作品を出す。
どうもキンドルにしても他のストアにしても新規顧客の取り込みってそんなにうまく進んでないような気がします。数万人のユーザーが居たところで、自作に興味持ってくれる人は限られているし。結局、一冊、二冊で諦めたらそこでセルパブ終了です。
わたしは一部にしか受けない作品を好んで書くタイプなので、ファンを増やすということには大失敗してますが、(たとえば異世界入門を買った人は一定数以上が低評価を下すので次の作品の購買に繋がらない……)そこそこ以上のクオリティの作品を次々にリリースしておいたら、合算で月10冊ぐらいは売れるのです。
ついでにどうしてもKDPセレクトに登録したいって人以外は、他のストアにも販売網を広げるべきです。amazon一強の時代は終わりました。
まとめると、異世界ラノベ書いて、99円でブックウォーカーに毎月そこそこの新刊を出すと……、月に10冊は売れるようです。
以下実際のグラフ。
4~6月がやばかったですが、爆売れして、低評価(5点満点の2.5)がついて売れ行きが鈍った(あと一定層に行きわたってしまったのだろう)異世界入門を補うべく、4月5月はシルバーブレイブがなんとか頑張ってくれましたし、6月はまた新刊が二桁キープに貢献してくれてます。
結論:
BWでラノベうっときゃなんとかなる。
みなさん、ラノベを書きましょう! ラノベを売りましょう! ラノベは誰でも書けます。質が悪いっていう意味じゃなくって、ラノベを書こうと思って書けばそれはラノベになるということです。
おっさんが探偵のミステリもいいですが、それっておっさんが探偵である必要性ありますか? 特になければ、女子高生や男子中学生を探偵にしたらいいのです。事件との遭遇に無理があるようなら、へぼ探偵を脇役に据えて、麻酔銃で眠らせてやればいいのです。
SFやファンタジー。それらは立派なラノベです。表紙をラノベっぽくすればラノベになります。主人公が現地(異世界生まれ)である必然性がないのなら、異世界転生モノにしとけばいいのです。