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ぐらんこ。の部屋(るーるるー♪)

執筆活動とたこ虹家族&鯛員&モノノフ活動とその他もろもろ

【謎解き・説明解読クイズ・ニッポンの迷信】の回答・只野編

ライブミステリ

 

q.hatena.ne.jp

出題編は↑です。


「さっき話した事件なんですけど、たまたま撮影されていたテープが残っていました。
 4人で食事中に急に電気が消えて、復旧した頃にはF吉くんの胸にナイフが刺さっているのが見つかるんです」
 うっかり安村(探偵助手)は、説明した。
「なるほど、ではその事件が起こる少し前から再生してみようか……」
 探偵、水戸泉の指示でとにかく素直なはっちゃけ安村はビデオテープを再生した。

 

 そこには4人の学生が映し出されていた。
 美貌のアメリカ人、J尼。
 美少女B美とその知人の少女。
 そして被害者であるF吉だ。

 J尼がステーキに小瓶の胡椒をかけようとして、ふと何かに気が付いたように切り出した。

「他人ノ評価ヲ気ニスル、ニッポン人ノ国民性ヲ、トテモ良ク現シテイル迷信、ニッポンヤ中国ニアリマス」

 他の3人は、食い入るようにJ尼に向き直ったり、何か思いつめたような表情をしたり、ああまた始まったかというような表情など三者三様の反応だ。

 B美が尋ねる。

「何なの?」

 問われたJ尼が楽しそうに話しだす。

「ニッポン人ナラ、ホトンドノ人ガ知ッテイル迷信デス。
 (中略)
 ソノ迷信ヲ言ウシーンハ、ラスト・シーン、モシクハ、急ニ場面転換トナルコトガ多イデス」

 J尼はウインクをした。

「コノ迷信、何カ、ワカリマスカ?」

 

 

 

「ここでボケ回答をするのがいつものF吉なんですよ」

 安村は説明する。さらに付け加えて、

「それでツッコミを受けて、最終的にB美が回答するのがテンプレートです。
 まあ、大した謎ではありませんから、水戸泉さんクラスになるとクイズとして楽しめそうにありませんけどね」

「君はわかったのか?」

 水戸泉は尋ねた。

「そりゃあもう。というかB美が回答を言うのは電気が消える前ですから。正直に言うと自分で考えてわかったかどうかは微妙ですけど」

 モニターの中でのシーンは続いていく。

 

 

 

 F吉が自慢げに自説を繰り広げているところだ。

「それは簡単だね! ある事柄がある事柄を引き起こすっていったら、【風が吹けばおけ屋が儲かる】だよ!
 本気で信じてる人は居ないし、地域限定じゃないからね」

「ある行為の直後に自分から言ったり、他人から言われたりするっていうのは?」

 F吉は指摘を受けて考え込んだ。

「ある行為っていうのはお金を儲けた時とか何かラッキーなことがあった時じゃないかな。
 自分からだと【日頃の行いが良いから】だとか言うし、
 人からは【因果応報】とか【情けは人のためならず】とか言われるんじゃない」

「コトワザ変ワッテマース!」

 J尼がF吉に突っ込んだ。

「場面展開とかラストシーンっていうのは?」

「F吉の考えじゃ上手く説明できないわよね」

「B美はわかったの?」

「もちろんよ」

 B美は笑って答えた。

 

 

 

 そこで安村はテープを止めた。
 そして水戸泉に対して挑発的な目を向ける。

「わかりますか? 水戸泉さん?」

「もちろんだ」

 水戸泉はB美と同じように自信満々に答えた。
 その顔には笑みすら浮かんでいる。

「まず考慮すべきは、どうしてJ尼がこの話を思い出したか、だ。
 彼女が手にしていたのは胡椒。胡椒といえば
 くしゃみが連想されるのは当然のなりゆきだろう。
 彼女の故郷では神のご加護がありますように、つまり風邪の初期症状かもしれないからお大事にねというような意味合いの言葉がかけられるが、日本では、【誰かに噂されているとくしゃみがでる】というのが広まっている。信じている人は少ないだろうがね。
 元をただせば由来は中国の詩集にあるらしい」

「よく御存じで。B美もその後それに触れていましたよ」

「J尼が言うようにシリアスなシーンよりコメディに合った内容だな。
 そして誰かが噂をしている時に場面転換して当の本人がくしゃみしているシーンに切り替わることも多い。
 ラスト・シーンでも使い勝手が良いだろう。
 あいにくとあまりドラマやアニメ、漫画などは見ないので、J尼が何か特定の作品を指して言っているのかどうかはわからないがね」

「さすがですね、水戸泉さん。その調子で推理もお願いしますよ」

 

 

 

【只野からの挑戦状】
 さて犯人は誰でしょう?
 えーっと、本文中にちゃんと推理のヒントになるようなことがちりばめられていないという前代未聞の出題編のため、勘、もしくはあてずっぽうでお答えください。

 

 

 

 

 水戸泉はニヤニヤしながら、安村を見つめた。

「どうしたんですか? わからないんですか?
 急に笑い出して、気持ち悪いですよ」

「いや、そろそろ君がくしゃみする頃かと思ってね」

「どうして私が?」

「よく言うだろう、噂をすればくしゃみが出るってね」

「誰が私の噂なんか」

 

 

 

【場面転換】

D菜「安村ちゃん今頃上手くやってるかなぁ」

F吉「自分の師匠である探偵を騙そうなんて面白いこと考えたよね」

B美「あんなもので名探偵がひっかかるとは思えないけどね。それに自分がまきこまれた事件と偽って相談するのはいいとして、ビデオを撮っているのは不自然だし、実際にビデオの中に安村ちゃんが犯人だと示すヒントが一切ないって言うのはフェアじゃないわ」

J尼「デモ、面白イ試ミナノデース。ソレハソウト、D菜サン、アノ時ハ撮影係ゴ苦労様デシタ」

D菜「ほんと、いつもなら私、J尼、F吉、B美の四人が登場する【謎解き・説明解読クイズ】だけど、今回は出題編にF吉も私も登場しなかったからね。
 だから、ボケ役のF吉はまあ必要として、私が裏方に回って安村ちゃんに代わりに参加してもらえたんだけど。
 おかげで私が食べる時にはステーキ冷めちゃってたわ」

J尼「ソレデハ、安村チャンノ成功ヲ祈ッテ、アラタメテ、ステーキデモ食ベマショウ!」

F吉「は、は、はっくしょん!!」

D菜「どうしたの? まだ胡椒も出してないのに」

F吉「それこそ誰かが噂してるのかなぁ?」

B美「そうね、今頃は水戸泉探偵が
『犯人が居るとすれば君だよ、安村君。
 もっともF吉くんの殺人ではなく、僕に対するいたずらの犯人だけれどね。
 F吉くんならピンピンしているだろう。
 これでも新聞も読むしニュースも見る。
 この界隈の事件についての情報収集には熱心な方でね。
 そもそも殺人事件なんて起きていないってさっき知り合いの刑事さんに問い合わせて聞いたところなんだよ。
 馬鹿は死ななきゃ治らないとはいうけれど、F吉くんの馬鹿が治ってしまったら、今後ボケ回答をする役割が居なくなって出題者も(回答者も)困るしね』
 なんて言ってる頃かもね」

F吉「バカって……、僕ってそんなに馬鹿かなあ……」

 

 

 は、は、はっくしょん!
 くしゃみ1回ってことは、この回答を読んだ人があんまり評価してくれてないってことですな。
 2回だといい噂だっていうし。
 
 は、は……は…………


 ~fin~