某匿名日記で、
30代でも漫画読んでる人は理解が得られているが、30代でラノベ読んでいる人は理解が得られていないという記事を見た。
ラノベ読みの片隅に居て、それを周囲に公表してもいる自分はそうなんかな? と思うが、まあそんなもんか、とも思う。
ラノベ読みが軽視されている、時にはキモイとされる理由を考えてみると、経験であり知識の断裂があると思う。
知ってのとおり漫画というのは多様だ。
少年少女、誰もが、小学生時代から漫画を読んできた。
アニメとその原作という関係のある漫画も数多い。
男子ならコロコロコミック、コミックボンボン(廃刊になった?)から始まって、週間少年ジャンプ、マガジン、サンデーなどを経由してヤングジャンプなどのヤング系に流れて……という経緯を辿ることがほとんどだと思う。
(てれびくんやテレビマガジンにも短いながら漫画は掲載されている、はず)
女子も似たような流れがあると思う。
途中で漫画から離れる人も多いだろうけど、なんとなく人から話を聞いたり、漫画原作のドラマやアニメなどに触れて、大人でも楽しめるという点を理解しつつ、成長していく。成人向け(アダルトとかそういう意味でなく)の漫画があるということをなんとなく知る。
翻って、小説に関しては漫画に比べて、入ってくる情報量が少ない。
仮に漫画を読む人読まない人の比率を8:2だとすると(比率は適当)、小説を読む人と読まない人の比率は2:8だ(比率は適当)。
そもそも小説を読んだことがなく、あるいは読書感想文の宿題で読まされたとしても、面白さという経験に繋がらず、趣味として読書が根付いていない。
周囲に小説読みが居ない。少ない。
マイノリティである小説読みは小説の楽しさを知っているが、一般の人には読むのに労力が居るということも知っているので、面白い小説があっても、人に勧めたりしない。漫画やアニメは簡単に勧められるのに。
せいぜい、アニメ化された、ドラマ化された、映画化された映像作品を勧める一情報として原作の面白さを語る程度。
ジャンルとしての小説っていうのがそもそも理解を得られていない。
その上でラノベに関しては、偏った情報のみが拡散されている。
萌えだったり微エロだったりと、典型的なオタクが好むコンテンツだと。
ラノベ読み自身でのラノベの定義があいまいな中では、世間一般の小説を読んだことのない人々にラノベの多様さを説明する面倒くささから皆逃げている。というか、それを熱く語ったところで、本を読まない人には意味の無い情報であるので、不毛なことはしないという達観か。
それに加えて。
ライトノベルというのは、漫画と同程度には多様で、あらゆる年齢層にリーチしているとは思う。
だが、明確に大人(や精神年齢の高めの少年少女)が読む一般小説というジャンルとラノベは隔離されている。
となれば、大人は一般小説、ラノベは中高生(あるいは大学生まで)という区分けがされてしまう。
「大人になったのに漫画ばっかり見て……」
に対しては、共感まではいかなくとも理解が得られやすい「大人向けの漫画がある」という返しができる。
「大人になったのにドラマ見ずにアニメばっかり見て……」
といわれると多少開き直ってそういう趣味だと言い切れるのかも知れない。
ジブリアニメや映画版のドラえもんやクレヨンしんちゃんを引きあいに出して、言い返せるかもしれない。
「なんでラノベ読んでるの?」 という問いには、アニメ同様に大人向けの一般小説があるのに……という意思が見え隠れしている。
反論するにも、相手はそもそも一般小説すら読んでいない可能性が高い。
一から説明するのは非常に面倒なのである。
一般小説を読んでいる人に対しては、ラノベ寄りの一般小説や一般小説寄りのラノベを引き合いに出して説明できるのかもしれないが。
という風に結局ラノベ読みがいろいろ理解させることを放棄して、典型的? なラノベ像だけが世間に広まっているのが現状なのかなあとか。
あいかわらず文章まとめるの下手だなあ。