「悪魔とドライヴ製作委員会」と名付けられた非公開グループには、あなたが書き上げたばかりの作品がアップロードされていて、そこであなたは招いた人たちに助言をお願いしたけれど、決して無理強いはしなかった。最終的に30人となったそのグループの中では、プロット、キャラクター、校閲・校正、表紙デザイン、宣伝文句、いろんな観点からの意見が出された。あなたはその全てに対して誠実に耳を傾け、直ちに作品を改良してみせた。
インディーズ作家ヘリベマルヲを絶対に許さない - 「悪魔とドライヴ」 - 電書ちゃんねるプラス
弱小サークルを率いて、サークルごっこなどしているあたくしことぐらんこ。です。
ごきげんよう、もとい、まいど! おおきに!
珍しく引用から始めたのですが、前からちょっと考えている(いた?)ことがあって。
前提としては……
1)漫画は一人で創るもの、
2)小説は一人で書くもの、
3)原作ありアニメとかメディアミックスは原作を尊重すべし……
みたいな固定観念が世の中? 少なくともあたしの頭の中にははびこってるなと。
1については分業やってる漫画家さん(ストーリと絵で分担)いますし、出版社がネーム係(ようするに原作)を募集したり、絵が描ける漫画家志望さんは沢山ストックされてたり(←憶測)で、すでに分担はなされてたりしますね。一般的ではないですが。
2についても岡嶋二人さんみたいな人(達)も居たりして。
3はまあ勝手な憶測で、赤ずきんちゃちゃとか初期セーラームーンみたいに魔改造するのもありっちゃありですし。ドラゴンボールとかサザエさんとか原作なしで突っ走るアニメも多いのでちゃんと考察してる人は考察してるか。
とにかく。
売れるコンテンツって一部の天才が己の才能(あるいは努力?)で一人で生み出したみたいな感覚ってずっとあったんですよね。
ガンダムは冨野さんだし、漫画家さんだって基本的にはひとりでしょう? 小説なんて分業なんてもってのほかの孤独な作業だよね~って。
実際はアニメとか沢山の人が関わってるんでしょうけど、表に出てくるのって代表者が一人のことが多かったり。エヴァ=庵野みたいな。
わたしは小説ぐらいしかまともに書けませんが、そして天才でもありませんが、小説の修行もしたことありませんがちょっと前から夢想してたことがあって。
と話が戻ります。
とっても単純なことで小説だって分業、あるいは共作? もっというと協力? したっていいよねっていう話。
まあバクマン読んで思いついたとかそんな浅知恵ですが。
やってる人はちらほらいるでしょうけどもっと大勢の人がそういう輪に入れないかしらん? って。
プロット巧いけど文章力がないとか、会話は自然に魅力あるけど地の文がなんだかなあとか、読ませる文章力はあるのに、ストーリー作りが苦手とか作家さんって個性豊かだと思うんです。凸凹ステータス。
今は頑張って弱点を補強して一人で戦ってますけど。
で、私が考えてたのは
・まずは一人で作品書き上げる
・それをどっかの出版社に応募する(評価シート貰えるところ)
・評価シートからそれぞれの長所を理解する(短所も)
・得意分野を理解した上で協力するグループを作る
みたいなの。長所をかき集めて個人の天才に立ち向かうの。
大金持ちになったら、そういうプロダクション作ろうって。大金持ちになるステップはおいておいて。
何故お金が要るかというと、現状本が売れないから。一人で書いても印税で食べていけないことが多いから分業なんかしようものなら……。(トキワ荘みたいなの作って衣食住ある程度賄えば気楽だし、超売れっ子作家が弟子を育成するみたいな感じですかね。売れっ子作家じゃなくてもパトロン貴族的な)
で、何故本が売れないのか? というと、面白さが足りない。あと話題性。
そうじゃないっていう人もいると思うけど、やっぱり純粋な面白さの点で他のコンテンツに負けてる部分はあると思う。あと話題性。
わたしはラノベ畑で、ラノベの相手って漫画とかアニメで、結構その世界では小説って健闘してるけど、それって無料で読めるWEB小説が引っ張ってってるからいつまで続くか不透明。
無料暇つぶしってSNSかスマホゲームかWEB小説かってなるとやっぱり小説弱い。どちらかというとマイノリティ。
漫画もWEBで無料で読め出しちゃうと、漫画に負けていくのかも。comico怖い。いやすごい。
現状漫画に小説が勝てるのって連載速度とデータ量の少なさぐらい。あと作品数が豊富なことぐらいか。ある意味敷居の低い業界ではあるから。(考えてみればすごい長所なんだけど……)
とにかく。
ドラマや映画なんかも原作不足で漫画とかがもてはやされてたり、ちょっと前の小説とかを掘り返したりしてますけど、結局それって個人の才能にゆだねられているところが大きい。宮部みゆきブームとか東野圭吾ブームとか、森博嗣ブームとか。
いずれ……WEB小説が衰退したら……。漫画も飽きられたら?
その先の現存エンターテイメントは間違いなく陰る。下降線。
なにか違うものにとってかわられる。ゲームとか、なんか。特に小説は危ない。
ってなわけで話が横道にそれまくりましたが、要は面白いもの作ればいいよね!
って単純明快な答えに辿り着いて、そのためのひとつの答えが分業制とかかなあって思ったり思わなかったり。いや、思ってましたよ。去年ぐらいから。
いい年した作家さんとかだと自分のスタイルがあるから、積極的に分業とかには参加し無いかもしれない。特にプロだと。
でも若手の物書き志望者集めて、昼間はバイトの口でも用意して(だからお金が沢山いる)、物書きバー(昼間はたい焼き屋さん)みたいなのを作れたらなあ、みたいな。
働きつつも小説談義したり、放課後活動のクラブ的な感じでみんなで小説練るの。
まあ夢物語に近いですけど、高校とか大学とかの文芸部ってそんなのりだったりするのかな? 読み合いとか講評会みたいなの開いて。所属したことないからわかりませんが。
でも結局社会に出ると、物書きってプロなら編集さんとか、アマチュアの作家志望だと運が良ければ数人の協力者を得られるだけで基本的には個人、一人でやることになっちゃうような気がするんですよね。時間も限られてるし。自分も相手も。
たまに貰える公募の評価シートが唯一の目安みたいな。
元々作家になる人間って人付き合い苦手なイメージあるかもですけど、オタクがライトになってきた昨今、ラノベ書きだったらわいわい楽しみながら出来る人沢山いるとおもうんですよ。
で、ラノベに限った話ではなく。公募で受賞を目指すにはって話だけでなく。
冒頭に引用した「悪魔とドライヴ製作委員会」は単純にスゲー! って思いました。まる。
そういう試みが実際にあって、やってる人がちゃんといるんだなーって。まる。
小説の専門学校とかも増えて来たし、共幻塾とかもあったりと小説は個人でやるもんじゃないって言う考えが広がってはいるし、わたしが知らないだけでそもそも昔からあったんでしょう。
それはこのままじゃあいかんという危機感なのかもしれない。
個人の力には限界があるし、よほどの天才さん以外は分業でも自分の得意分野で力を発揮できたらそれでいいと思うのですよ。極論を言えば。
「悪魔とドライブ」の著者さんは自分が主体で他の人からサポートを受けてって感じなのかも知れないですけど、もっときっかりくっきり分業しても構わないわけで。
で、それを出版社のコンテストに出すもよし、セルフパブリシングするもよし。
相変わらずとっちらかった記事ですけれど。
キャラとかはいいのにストーリとか構成が下手で全然受賞しないという自己評価の私なんて、まあ細々と執筆続けてはいますけど、どっかの段階で諦めて辞めちゃう人居ると思うんですよね。
でも辞めちゃう人は総合力ではプロレベルには及ばないけど、一部ならプロを超える力を持ってるかもしれない。
商業では通じないけど、一定層には届くアイデアを持っているかもしれない。
そういう才能を文芸界にとどめておけたらなあとか。
そういう才能が組み合わさればもっと面白い作品が増えて商業、セミプロ、作家志望、ただの素人問わず物書き界隈が盛り上がるかもなあって。
ラノベなんてキャラなんて似たりよったりだし、新人賞とかアイデア(新鮮さ)次第なとこあって(偏見?)。
インパクト重視でそもそも文章力とかに期待してないから、編集さんが育てて売り物にしてますけど。あと文章力とかは比較的伸びやすいから作家は個人で活動するもんだって感じになっちゃってますけど。
才能ある人は書きっぱなしで校正とか他の人に任せちゃってもいいと思うんですよ。
そしたら、才能ある人はどんどんストーリ(=世界)やキャラを量産できるし。(前述の共幻さんも作品の良し悪しはプロットで決まるって言ってたような気がしますし。てことはプロット係と執筆係は分けても大丈夫なわけで)
これはラノベに限らず。
で、むりやりまとめに入りますが。 (タイトルを今思い出した)
インディーズの世界では、今は商業的ではないけども、今はどこの出版社も拾わないけれども、今はそんなジャンルないけれども。
届く人には届くであろう名作を生むために、誰かと手を組んで、一人じゃ作れない作品を生み出して道を切り開くみたいなことが必要だろうし。あと話題作りとか。
ひょっとしたら、この「悪魔とドライヴ製作委員会」はそういうののさきがけ的なものになったりするんじゃなかろうかみたいな。
(似たようなことやってる人は知らないだけで沢山要るんでしょうけど、毎年元年でいまいちパッとしない電書、セルパブ界隈でGene Mapper -core- (ジーン・マッパー コア)以来の成功例として話題になれば)
とかなんとか前に考えたことと現実がちょっとずつリンクしているなあ。
これって、何かの始まりかなあ……って思って書いた駄文でした。あと単純にほんとにすごいなとか羨ましいなとか。
最後までお付き合いくださりありがとうございます。
ぐらんこ。は、凄いプロットを作れるけど執筆時間取れない人、あるいは面倒で途中で挫折しちゃう人のプロットや、
ぐらんこ。が飽きて続き書くの面倒になっちゃった作品の続きを書いてくれる人などを絶賛募集中です(笑
(それもひとつの分業でしょう?)
では ノシ