有安杏果さん、貴方を嫌いになりました。 - hisayonaraのブログ
書いちゃだめだな、って思いつつ、どっかに書きたいので書く。公開するかどうかはわからない。
小説書きなのに駄文。書きながら推敲。まあ、そんなことはどうでもいいよね。
4年前ぐらいかな。アイドルが好きになりました。
元々おニャン子には興味が無く(ちょっと世代がずれてたのと、ダウンタウンとかそっちに興味がいってた)、それでも女の子も歌も好きだったのでアイドルというよりシンガーソングライターみたいな子を応援する学生時代。
少したってモーニング娘。がブームを作り、MAXとかも誰が好きとかいう会話が普通にできてた。でも、安室ちゃんとかあゆとかにはあんまり興味はなく。あややとかも。
思えば、頑張ってる子が好きだったのかも。報われない、報われかけてる、報われていく姿を見るのが。
ずいぶん経って、ももクロを知った。知ったのはかなり遅い方。
ももクロChanという結構早い時期からやってたバラエティを最初の50話見た。
そこには青春があった。
頑張ってる子らが、頑張りながらも楽しく明るく、そしてどんどんと成長していく姿があった。
モー娘。、AKB、その他が作った偶像ではないアイドル像。
いちばんしっくり来たのがももクロだった。
番組持ってたりメディアの露出も多かったから、オンとオフのちょうど中間、楽屋とか舞台裏での彼女たちが沢山見れた。
それが素であると勘違いできるぐらいに、彼女たちは自然にももクロを演じていた。というか、あれも素だという疑念が未だに晴れない。
唯一、真のプライベートだけは見れてないはずだけれど、それを見てしまっている気になっている。
いろいろ端折るけど、なんで今更アイドルに嵌ったのか?
理由の一つにわかりやすいスポ根ドラマがあったからだと思う。
野球漫画を読んでいるような。親戚の子が全国大会を目指しているような。
ラブライブ見た人はわかると思う。アイドルはスポ根だ。根が一緒になった。
ももクロで体験できなかったことを他のグループに求めることも多い。
ももクロ以後のグループだから、ファンとして見させていただく、ではなく、応援する、一緒に昇って行くという感覚が芽生えてもおかしくない。
そして彼女らはそれを受け入れてくれる。
もうこの時点で何かが狂ってる。
親戚の子を応援してたって、その子には親やチームメイトがあり、こっちは外野のはず。無責任に他人の頑張りに乗っかっているだけだ。
ほんとに苦労して、努力しているのはあの子たちなんだから。
だけど、繰り返しになるけれども、ももクロはそんなあたしたちに居場所を与えてくれた。一緒に笑って、一緒に泣いて、時に一緒に悔しがることを許してくれた。(んだと思う。これらは、ももクロじゃなく、他のグループで体験させてもらったことが多いから)
そう、大多数のファンは、古いファンがももクロと一緒に歩んできた道に合流させて貰っただけ。
だけども、そこに差別はない。
さすがにあれだけ大きいグループだとファンの間でも考え方が違う層が沢山居て、しょっちゅう揉めてた。他所のグループのファンとも。
ももクロファンのプライド、もう少しマイナーなグループを応援しているファンのプライド。
ぶつかりあって、ぶつけあって、それでも中心に居るももクロは、全部受け入れてくれる。
ももクロを大したことが無いという意見にも首を傾げることも首肯することもあったし、ももクロが凄すぎるという意見にも同様。
結局は言い方次第だなとか。世間って広いなとか。
有安さんに関してはダンスが巧いとか歌が上手いとか、様々な褒め言葉が述べられているけれど。(顔はそんなになのは、結構有安さん推しでもわかってたとおもう)
アイドル界で一番とか、スターダストで一番とか、到底そういうレベルではないと思う。
癖も強いし、芯は弱い細い。
彼女は天才でも才能に恵まれたわけでもなく、努力の人らしい。
自分でもわかってたんだと思われ、それでも自分に陶酔する姿もあり、時にかっこよく、時に滑稽に映る。
なんだかもういろいろ不安定。
だからこそ、気になる存在で、推しにしてしまうと目が離せなくなるのだろう。
もちろん、盲目的に杏果のダンスが一番で歌が一番だと言い切る人も多数居る。
それでいいと思う。絶対的な評価も相対的な評価もオタクには下せないから。
有安さんの不幸、あえて不幸や不運という言葉を使ってしまうと、
それは、彼女が素の自分を出せなかった、好きになれなかった、それをファンに見せて受け入れて貰うことをできなかったからなんじゃないかなとも思う。
他の4人は元々の性格なのか、ももクロを演じる中で、本当の自分と、ももクロの自分がシームレスに繋がって行った、そういう状態に居るはずだ。
それはアイドルとして素晴らしいことであり、若くからアイドルをやってこれたからこその成長(それが人間として人生にとって良いことか悪い事かはおいておいて)。
ももクロであることが自然だったんだろう。
でも、そうじゃない、不器用な有安。
ファンはその危うさも込みで有安を好きで居た。
ももクロのアクセントにもなっていた。
有安が居たからこそ、4人が成長出来た面も多いだろう。
これがスポ根漫画だったら。
後から入ってきた、ちょっと周りから浮いている、実力はあるけどクールな、そんな魅力的なキャラが、試合を通して徐々に打ち解け、最後にはチームに受け入れられるし本人も心を開くっていう展開が待っていた。
それは、大一番の試合かもしれないし、最終回間際かもしれない。
残念ながら、ももクロの大一番はもう超えてしまった。最終回なんてみたくもない。
きっかけがない。
漫画と違って綺麗な終わり方なんてももクロは求めていない。
誰かが言ってた。
ももクロは引き際を間違えた。
あほか引き際なんて考えねーももクロだからももクロなんだよバーカバーカ
運営と4人が有安さんを巻き込んで、そういう空気を作ってくれた。
信じてしまった。
だけど、結局無理してたんだろう。
期間限定でレンタル移籍された大物助っ人。
そんなイメージ。
漫画だと、優勝の後、主人公達から満面の笑みを向けられて、はにかみながらそれに応え、そして静かにロッカールームを後にする。そんなキャラだ。
そうでも思わないと、これからの4人を見てられない。
おつかれさまにはまだ早いけれど、タイトルと違って有安さんのこと全然書いてないけど、有安さんがももクロに与えてくれた数々のこと、お礼は何回だって言っていいはず。
ありがとう。