思いつくままにつれずれに。
大きく分けて官か民かで分かれるのかもしれない。トップダウンかボトムアップか。
・転生者が作ったケース
再転移系や、定期的に勇者召喚してる世界でありがち。
ギルドに関わらず、異世界の食文化とか衛生観念が発展してて過ごしやすい理由として最も手っ取り早い。
ギルドが出来たのは、ギルドの概念を持った人が過去に存在していたからだ!
以下に述べる勇者や冒険者が作ったケースと組み合わさってる場合が多い。
・勇者や有力冒険者が作ったケース(非転生者)
勇者、冒険者はフラグおっ立て体質で様々なイベントに遭遇し、実力も人脈も金もある。
ならば自分が不自由に感じたことを是正して後進達の礎を築こうとするのも一理ある。
ギルドがあれば、なんでもかんでも自分を頼ってくる権力者からの依頼を他に回せるとかまわせないとか。
・お役所的
国とかが管理してる。
<騎士団の下請け>
国とかの役目のひとつは国民を魔物等から守ること。
騎士団とか軍隊的なのもってるから、当然期待もされる。(嘆願書届く)
いちいち騎士団派遣するのめんどい。一般で募集かけるか、騎士団くずれに小銭渡して対応させるか。
立て看板で人材募集する→人材集まる、依頼こなせる
どんどん依頼が小規模になってゆく。(国民の声を大事にする良い国王)
立て看板乱立。受付とか騎士団がやるの面倒。
手数料とって、それを受け付けの給料に当てる部署つくっちゃえ!
<失業(兼治安)対策>
失業者溢れてる。大体はならず者。
失業対策だ! あいつらに出来る仕事って何?
素材集めたり、魔物倒したりしてるらしいっす!
ならそこのマッチングサイト作ったらいいでね?
それだ!
やつらに仕事を与えて、なおかつ登録制にして違反者はペナルティ課そう!
トップダウンでギルド出来た作品って少ないとは思うんですが、まあ何通りか考え着きますよね。
・商業的に
儲かるならやろうと考える人居てもおかしくはない(はず)
商隊の護衛とか、珍しい宝石とか食材とか、うちはそれなりの冒険者とコネあるから困ってないけど、みんな大変だろうな~。
あの宝石取ってきた人誰っすか? ぜひ紹介してください!
今度護衛必要なんですがいい人居ません?
あれ、これ仲介料取るだけで儲かるんじゃね?
ギルド!
・ボトムアップ(自然発生的)
Aさん(仮名):腕っぷしも強く、人望もある遊び人。
Aさんの元に様々な依頼が舞い込む。時にはパーティ編成で挑む必要がある案件も。
Aさんは出来る奴なので、依頼をこなして報酬を得つつも、割に合わない依頼は後輩に回したりしてた。
Aさんパンク(依頼数が多すぎるので&Aさん自身は事務処理系は苦手)。
Aさんは代理人(腕力F、事務処理A)を立てる。
依頼の受付は代理人へお願いしゃす。依頼を受けたい奴も代理人によろしく! 手数料は1割な!
代理人が他の街にも広げたのか、あるいはそれを知った他の街の利に聡い人間が模倣したのか。
街や村を超えて依頼をするとなればネットワークは必要。
同じ街に複数の事業者が乱立したらそれはそれでルール作りが必要。
やがてギルドへ。
飽きた。
他にもダンジョンの入退室管理から発展したとか、古代のロストテクノロジーでギルドを作れと言わんばかりの遺産が残されてたり、それなりに説得力のある設立経緯は作品毎に存在しているはずです。(何も考えていない作者も居るかもですが)
以下、独り言。
魔法とか魔王とかの存在は別に説明なくても受け入れるのに、ギルドの存在に明確な理由を求めるのって狭量すぎません?
これってどんなジャンル(? 表現者?)でも通ってきた道だとは思うんですが、ある程度広がると重箱の隅をつついて喜ぶアンチが沸くっての。逆に言うとそこまで市民権を得つつあるんだなーとは思いますが。
商業的な本来の? ギルドとかあれば名称はともかくとして、お互いに繋がって似たような組織が出来ると思うので、冒険者ギルドが存在しているのを不自然だと叩く必要性は全くないと私は思ってます。たとえその設立の根拠が作中で語られてなくても。
すっごく話は逸れますが、異世界ファンタジーの世界観が中世ヨーロッパ的な別の何かでも問題はないと思ってます。
好き嫌いはあれど、好きであれば(面白ければ)細かいことはどうでもいいっていうのがフィックションに対する姿勢のひとつではないかなーとか。
地球(っぽいけど地球)ではないどこかを舞台にした作品なんて山ほどあります。
ドラゴンボールやワンピースでそこまで明確に語られてますかねぇ?
あと、最近技術の発展凄いので、未来を描いた作品って大体おかしなことになってるの、いちいちツッコミしないと楽しめないですか? そうですか。じゃあしょうがないですね。