なろうといえば異世界転生ってイメージがついて数年経ちました。
ごくごく一部の人気作が書籍化されてファンだけが買ってた時代から考えると、ばんばん書籍化作品が増えて、コミカライズもアニメ化も頻繁になってすごいなあと。語彙力不足。
んで、それに伴っていろんな意見が出てくるわけです。
張りませんが興味深いブログを読ませていただきました。
ゲームをやらない人にとって、異世界転生(召喚とかトリップも含む)ではないファンタジーにゲーム要素があるのが違和感を覚えさせる、と。
確かにそうかもしれない。
いやドラクエ数本やったら解消するのでは? とも思わないでもないですが。
でも、ゲーム(ファンタジー系)やらないでもそういう小説を普通に読んでる層は結構いるのかもしれないとも思います。
そもそもファンタジーといえばラノベしか読んでない、なろうを含めたラノベで育った人達も多いでしょうし。
MMOとかあんまりみんなやってないと思うんですよね。私もそうですし。
転職システムとかスキルツリーぐらいはかじってますが、タンクとかヒーラーとかそういうのは小説で覚えましたし。
とはいえ、指輪物語は一応読んで、ゲームもドラクエやFFのほとんどと、それ以外を少々やってきたので、まだ偏りが少ない方かなとは思います。情報が古くてアップデートできてないってのはありますけれど。
そういえば、なんでそもそも転生しない系のファンタジーが出来たのか? って、わたしの解釈では、小説家になろうさんでのジャンル改変が大きく影響してたんじゃないかな? と思ったりしてます。
それ以前にも、異世界転生ファンタジーっぽい世界観でただしこの地球との関わりは一切ないって作品もあったとは思うんですが。
あんまり広く作品読まないし探さないわたしの目に届いたのは、小説家になろうのランキング上位があまりにも異世界系で満たされてしまって、他のジャンルに陽が当たらないからだかなんだかの理由で異世界転生は切り離すっていう変更があって、そしたら異世界転生ファンタジーっぽいですけれど、転生してないのでこれはハイファンタジーですって、ライバルの少ないジャンルに突貫していった作者が何人も居て、そこそこ人気作になったような。
今でもそうですよね。
ラノベだ! っていうかなろう小説だ! って感じっぽいタイトルがハイファンタジーの上位に並んでおりまする。
異世界から異世界への転生だったり、転生特典ではないけれどチートがあったり。
多分運営さんが望んでいたのはこういうことではなかったんだろうとも思いますけれど、さらに隔離しようとするともう明確な基準がないわけで。
主人公が「現実世界」から「異世界」へ転生もしくは転移する要素が存在し、主な舞台が「異世界」である。
上記が一応今の基準なんで、異世界から異世界の転生はセーフだし、異世界転移系だと、現実世界と行き来して半々だったら(面白くするの難しそうですが)異世界ものではないという抜け道がありますね。抜け道っていう言い方は悪いですが、そう感じてしまったのは、作者のランキング上位に入りたい欲をどこかで感じてしまったからかもしれません。
単純に、新しいことを思いついた! とか作品のギミックとして現実から異世界だと不可能だ! っていう作品もあるんでしょうけれど。まあ、私も含め、とりあえず流行りに乗っとけ、そのうえで差別化を図ってやろうって考えの人多いと勝手に思ってます。
んで良いか悪いかはともかくとして、書き手の中に、ファンタジーにゲーム的要素を取り入れることになんの抵抗も感じない人が増えてきたってのもあるでしょう。
中学生ぐらいでスマホ与えられて、無料だしギガ減りにくいからWEB小説読んで、ラノベとかはたまにしか買わない、ラノベじゃないファンタジーは読まないで育てばそうなるでしょう。
そりゃ昔からのファンタジーが大好きな人からしたら由々しき問題かもしれませんが、時代の変化ってそういうもんだろうし。
ぶっちゃけ、中世ヨーロッパの生活水準とかきっちり調べるのめんどいですし。魔法が解決してくれたほうが、ストレスないですし。
創作のアイデアって足し算していくのが手っ取り早いですし。
人気出たら生き残ってフォロワー作品増えて、そうでなかったら廃れるのが世の常ですし。
いろんな作者が書きたさと読まれたさのバランスとっていろんな作品作ってるんで、勝てば官軍じゃないですが、読者としては好きなもんだけ読んでればいいんじゃないですかね。そこそこ面白い作品だけでも毎日数時間くらい必要なくらい投稿されてますし。