哀しい出来事がありました。
簡単に言うと、とあるアイドルメンバーの卒業公演で、ルールを守らないファンが居て、曲中にメンバー(グループに残る一人)が客にブチ切れるっていう。(実際にはブチとまでは行ってないけど)
情報が錯そうしてて、現場に行った人間でも何が起きていたかを把握してるのは一部っぽい。
モッシュ(他の客と体をぶつけ合う)まがいの前方への割込だったていう話もあったし、柵を持っての連続ジャンプ(推しのパートだと推しジャンとして許されるけど、柵を持つのはNG、曲に合わせてなく連続が度を超えたらマサイと呼ばれる厄介行為になる)だったとも。
んで、あたしはそのグループをそこまで好きなわけでもなく、ツイッタとかで直接フォローしてる人にもガチファンは少ない。
それでも、おおごとだったし、昔そこに通ってた人とかは居るから卒業公演だからと行った人もいるし、配信で見てた人もいるから色んな話が伝わってきた。
見事に意見が分かれてしまっておる。
冷静に考えると、
まずはルールを破る客が悪い。ここに疑問はないと思う(後述かもだけど、それでも疑問の余地はある)
それを演者がステージ上から、しかも自分の歌唱を止めてまで注意するのはどうなのか? というので割れる。
カッコいいという人もいるし、あれはアカン(出来れば辞めて欲しかった)という意見も。
さらに広げると、運営、スタッフ何やってんの? ってなるし、その出来事が起こって、現場が余計に盛り上がったって人もいるし、空気が悪くなったて人もいる。
個人の意見はここでは書かないけれど、こういう価値観の違いやアイドル像の捉え方でファンの意見が対立したり、運営やメンバーも絡んで揉めることはしょっちゅう起こる。
今回は大切なライブだったから余計におおごとになっているのではあるが。
件のグループの話はもう書かないけれど、アイドル現場って、6年なり3年なり4年なり通う学校とは違うのよね。
ひとつのグループだけを追いかけてる人はもちろんいるけど、掛け持ちが多い。
グループごとにルールが違う。さらに言えばルール破りに対する考え方も違う。
結局空気を読めって話で結論なんだけれど、誰が100%その場の空気を理解できるのか? って問題も残る。
前述のとおり掛け持ちとか多いから、昔の雰囲気がまだ残ってると思って久しぶりに行ったら新しいルールが出来てたり、ファンの雰囲気が変わってるのも良くあることで。
行くからにはルールは守るべきなのは当然なんだけれど、それを完全に周知するのも難しく。
保険の契約みたいに、ライブ入る前に確認して署名みたいなんてことは出来ないから精々張り紙ぐらい。それだって読まない人は読まない。会場のアナウンスもね。
ゾーニング問題ってタイトル付けちゃったけどもはやゾーニンとかそういうもんじゃなくって、グループの誕生、解散、ファンの入れ替わりが多いアイドル業界の宿命って感じなのかもしれない。
この先、こんな問題起こさないためには、アイドル業界がひとつに纏まって、基準を作ってオタクに周知するべきなのかもね。
ルールの縛りによって、タイプA、タイプBみたいな基準作って。
タイプAは怪我させなけりゃなんでもあり、けがは自己責任。
Bだとモッシュとかダイブとかの危険行為は禁止。
Eぐらいになったら着席で声出し禁止とか。
グループごとに、基本タイプが決まってて、たまに今日はひとつ厳しめのルールにしますとか、それだけで全オタクに周知できるような。
そんな講習受けてテスト受かってからじゃないとライブ行けなくなったらつまんないし、新規ファン減るだろうなー。
あたし自身もちょいちょい色々やらかしてるし、結局こういうのって(オタクと運営側双方で)未然に防ぐ努力はしつつ、何かあったら後手で対応。
一緒に成長していかなきゃならない問題で、そういうのもひっくるめてアイドル業界なんだって思ったり思わなかったり。