どうも、こんにちは、もといっ!
まいど! おおきに! ぐらんこ。です。
電子書籍元年、2016の初頭、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
このブログの例に漏れず、行き当たりばったりで書いてますので、とっちらかった記事になることをご了承ください←予防戦
さてさて、電子書籍のライバルとして紙書籍は違うなあってのは従来から言われていることでありまして。
じゃあどこと競合するの? っていうと、スマホゲーとか、SNSだとか、まとめサイトだとか、WEB漫画とかWEB小説とかまあ、どこでも気軽に楽しめる暇つぶしコンテンツが最有力だという説を唱えてきましたが。
このたび(というか前から)、カクヨムさんが素人向けの小説投稿サイトでありながら、プロ作家によるレーベルページを創設するというのが話題になっております。
そして、作家さんのラインナップが出ました。
みかみてれんてんてーを筆頭とする? WEB小説出身の作家さんあり、商業経験してなろうでの活動を始めた作家さんあり、商業一途の作家さんありの豪華ラインナップです。(半分も名前知らないけど)
本業の作家、兼業の作家、セミプロというようなWEB小説の書籍化作家(後のプロとなる原石なのか一発屋なのかは未知数の書き手多数)、アマチュア作家、アマチュアだけど電書業界に顔を出すインディーズ作家と作家もいろいろあるけれど。
カクヨムさんは未来のプロと現在進行形のプロをそろえたサイトというわけです。(なろうも書籍化作家さんが多数在籍しているので同じといえば同じなのですが)
最近大手出版社がプロへの登竜門としてWEB作家的な人材を登用することが増えましたね。そんでWEBマガジン的な連載をしてるっていう。漫画とかでいっぱい増えてきた。comicoや新ジャンルのストリエとかでも。
今に限った話ではなくて昔からエブリスタでも確か奨励クリエーター制度かなんかで月20万円ほど支給するから連載してね! みたいなのもあったようですし。
いまいち流行ってないのと、やっぱり若手の登竜門的な位置づけやサイト自体の活性化が目的でもあり、将来的なビジョンというのはあんまり見えなかったりしましたが。特に電子書籍との繋がりなんてあんまり見えてなかったですが。
それをKADOKAWAさんがやるとちょっと話が変わってきて未来に繋がるのかな、なんて。
プロ相当、あるいは十分プロレベルの作品がWEBで読めちゃう。
カクヨムと作家さんの間でお金がどれだけ動いているのか知りませんが、集まったのはそれぞれ一定数のファンを持った力のある作家さん達でしょう。
普通に考えたらこれは脅威です。電子書籍に対する。
お金払わなくても無料で読めちゃうんですから。
だから、わたくしは、電子書籍のライバルは紙書籍じゃないんだよって考えに賛同し、WEB小説やWEB漫画もだいぶとライバルの上の方にいるよって思ってたんですが。
ただ、今回のカクヨムの件はちょっと違う。
キンドルはWEB作家を登用してない。
WEB版のコミック連載している大手出版社は電子書籍普及をそこまで考えていない。
だがしかし。
カクヨムはKADOKAWAとして、BOOK☆WALKERという販路を持っている。
WEB小説はもちろんデジタルファーストです。無料です。
そこでキラーコンテンツが生れたら? 収益をもたらしたい。
では、セカンドフェーズは紙に移行するのか?
否、そこで次は電子書籍っていう流れもあると考えられます。なんてったって費用的負担が少なくてリスクが小さく、スピードもあるのが電書の最大のメリットですから。
カクヨムで人気作が出る(さらに言えば人気作となりうるプロが作品を供給する)。
人集めの広告という側面もあるでしょうけど、将来的には利益は出したいでしょう。せっかくプロに書かせるのであるんですから。
となれば、とりあえず電書にして売り上げの様子見。売れたら紙で出す。
あるいはもっといえば、電書を普及させるためにあえて紙で出さないみたいな戦略が考えられるわけです。紙でも出すけど電書には特典(BW限定版、オマケ短編等)が付くとかいろいろ出来るわけです。
今はラノベに限った話ですけど、カクヨムではプロを沢山囲ってる。その数は今後どんどん増えていく。
紙で1万冊は厳しいかもしれないけれども、数千ぐらいは需要のある作品が沢山生まれるでしょう。プロアマ問わず。
ならば、電子書籍化。(十分採算は取れる……はず)
なろうでも、5~600円とか払って一度読んだ作品でも記念とかご祝儀感覚で、書籍版を買うファンは多い。
ちょっとお安い電子書籍であればなおの事。場所もとらない、買いに行く必要もない。お手軽。
ラノベに力を入れた、ラノベに特化したBW(ブックウォーカー)との連携力に優れたカクヨムなればこその戦略は五万と考えられますね。
賞をやったり、書籍化をちらつかせれば、なろうと並ぶほどの読者が集まれば。
カクヨムは労せずして未来のプロ、セミプロ作家を集めることが出来る。
新人賞なんて手間をかけずに、ある程度の売り上げが見込める作品が多数集まってくる。選考は読者が勝手にやってくれる。
印刷代なんて考えずに、出版できる電子書籍がある。
電書で話題になれば、紙で出すもよし、電書のままアニメ化! なんて時代がやってくるのかもしれない。
そうなりゃ、ラノベ界については電書の勝ちですし、BWの勝ちです。
付随して漫画も電子で! って時代が到来するでしょうし。
若年層はキンドルじゃなく、BWから電書に触れる、継続利用する。
あと49999通りぐらいの戦略も考えられますね。紙面の都合上割愛させていただきますが。
とまあ、電書のインディーズ出版と小説投稿サイト、投稿サイト上のコンテストを渡りあるく私の妄想なのですが、夢物語ってわけではないような気もします。
この波に乗り遅れないように、迷ってる皆様はカクヨムにとりあえず投稿してみるのもよいことかと思われます。押し付けませんけど。