ぐらんこ。の部屋(るーるるー♪)

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Prime Reading? ああ、そうか、電子書籍普及への道(のひとつ)

最近、電子書籍はBOOKWALKERで買うことが多いので、amazonkindleについてはあんまり利用してないし、そもそも情報を知ろうと思ってなかった。

 

アンリミテッドみたいなのが、期待はずれだったり、いろいろ揉めたりしてるのを見たりしたぐらい。

 

で、今回、プライム会員限定だけど、Prime Reading? というのが始まったらしい。

 

プライムビデオと同じぐらいのものを期待したらそれは全く違ったようだ。

そもそもプライム動画はどうやって儲けてるんだろう。

会員を増やすための投資、あとは広告か。といっても、プライムビデオ内で、アマゾンプライムビデオの独自番組の紹介している広告ぐらいしか見たことないけど。

 

まあ、プライム会員を増やすことは、amazonにとって利があることなんだろう。将来的なことも考えてて。

 

閑話休題

 

始まったということで、プライムリーディングのラインナップを見に行ってみた。

小説には、たしかドラマ化もされてた池井戸潤の神保町奇譚 「花咲舞が黙ってない」シリーズ があり、乙一江戸川乱歩全集やら、そこそこ知ってる作家さんの作品、中にはキンドルダイレクトパブリッシングのインディーズ本も混ざってたりした。

ただ、コンテンツが全部で100冊というのは、少々どころか、まったくもって物足りない。今後徐々に増えてはいくのだろうが。

 

で、漫画を見てみたら、192作という小数で、ラインナップも微妙なのが多い……かと思いきや、ドラゴン桜描いた人の漫画とか、カイジ、金と銀など結構有名なものが登録されている。

 

3巻まで!

なるほど!

 

これはアレですやん? 入り口は無料、そこから課金させていくシステムですやん。

別ジャンルでいえば、基本無料のスマホゲー。DLさせて楽しませて、課金に至らせたら勝ちっていう。

 

最近出版社でもWEBで無料公開してる漫画が多いですよね。

1話だけとか、1~10話と最新話だけとか。

気になったら立ち読みできるスタイル。

 

ブックウォーカーでも、アマゾンでもちょくちょく1巻無料とか途中まで無料とかのキャンペーンはかつてもそこそこ見た気がする。

 

これから読者は、

1)1巻無料の漫画を見つけて読む(無料)

2)3巻ぐらいまでキンドルで読む(微課金)

3)4巻以降は……

 

という、電子書籍に対する、無知、無理解、食わず嫌いを克服するための道が作られたわけだ。

 

そういう意味で小説のラインナップも振り返ってみると、シリーズもののうちの一つだったり、ヒット作が多い作家さんだったりするものが多かったのかもしれない。

 

そういえば、昔は週刊誌(ジャンプとかサンデーとか)買って(微課金)、気に入った漫画は単行本買うという流れがあったんだろうけど、週刊誌の売れ行きも落ちてるし、完結済みの名作が山のようにあるから、そういうのを今後売っていくためにとても必要なことなのかもしれない。

 

紙の本でこういうことってやりにくいだろうから、漫画や小説自体にとっても良いことで、電子書籍ならでは、だと思います。紙書籍だけでやろうと思うと、せいぜい書店に薄いサンプル本を置くことぐらいしかできないし。

 

 

 

以下、余談。上記にまして悪文。

 

漫画雑誌なんて読まないよーっていう中高生増えてると思うんですよね。

スマホで手軽にゲーム、SNSが出来る時代だし。

でも、漫画だったらcomicoとか、各出版社のサイトとか、小説だったら小説投稿サイトとか無料で読めるものがいっぱいあって、そこそこ利用者は居ると思う。

 

広告収入って今の世の中ですごい重要だし、話はそれるけど、海賊版や違法アップロード撲滅のためには、そういうのがあると悟られない世の中にしていく必要もあると思う。正式なサイトで無料で提供して、続きは課金で! みたいな。

 

3巻まで無料で読めたとして、その後の選択枝としては、古本屋で買うか、漫画喫茶行くか、紙なり電書なり、ちゃんとしたとこで買うか、いろいろいろあるんだけれど、

 

まあ、どっちかというと、そこそこ暇を持て余してお小遣いに自由のきく大人向けの入り口が、プライムリーディングとやらか。

 

プライム契約してる人ってそこそこ多そうだし、今まで電子書籍に見向きもしてなかった人が、1巻だけならいらんけど、3巻まであるんだったら試しに……とか、

今後は、多数のヒットシリーズを生み出している作者さんの漫画とか小説をドーン! と完結まで読めるようにして、電子書籍読者として取り込みつつ、他のシリーズを売りつける、みたいなことも考えていると思われ。

 

漫画喫茶行くの面倒だし、電子書籍でいいやってお金払う人も増えてくるだろうし。

 

一般人が新作の漫画なり、小説なりに出会うのって非常に機会が限られている。

(アニメ化、映画化、ドラマ化、SNSでの話題作とか)

そこの入り口を作るのが無料だったり、ついでの微課金で済む電子書籍になっていったら、電書の普及も広がっていくかもですね。

amazon以外でも追従するストアが出てくるだろうし。既にやってることのアレンジなんだろうけれど、別の用途で登録会員が多いプライム会員ってのを抱えてるamazonはやれること多くてずるいなーと思う。

プライム会員増やすための一環として、費用ねん出できるんでしょうし。

ほんで、3巻までとはいえ無料が沢山あるんだから、月々数百円の会費でだったら十分元が取れるところも凄い。

アマゾンで買い物しない層も、ビデオ見たかったり、プライムリーディング目当てで登録することだって考えられるから。

ほんで、買い物はアマゾンでって流れになったらアマゾンさん大儲けだし。

 

日本の企業ももっと連携して頑張ってくれたらいいと思う。

出版社毎、ストア毎、サイト毎の努力、企画はいろいろあるんだけれど。

アマゾンばっかり儲けさせて良いのかよと。そもそも、まずは自分とこの利益を追求して……は必要なことだけれど、そこに囚われてると、美味しいとこ全部アマゾンにもってゆかれる未来しか見えない。

最近全然話題が入ってこない楽天koboさんとか、やるきあるのかな。(知らんだけでそこそこのシェアがあるのかもしれないが)

過激だけど、アマゾンから日本コンテンツの締め出しぐらいやっとかないと、牛耳られてからでは遅い。

幸いにしてコンテンツは日々新しい、素晴らしいものが生れるのがこの国の良いところで。

今は、書店、(紙での売り上げに比重がある)出版社、など、打撃受けそうなところ多いけれど。

一部のヒット作に頼って現状維持を考えて、細々とした改革しかしなかったら、先細りの一途だと思う。

 

もし自分がアマゾン自由にできるなら、日本の出版を乗っ取ろうと思ったらいろいろ案は考えられる。幸いにしてアマゾンからすれば、そんなものは微々たる金だから、積極的に実施はしてこないだろうけれど。

 

文章書くのへたくそです。