・転売することで本当にチケットを求めている人にチケットが届く
いや、一理はある。一理はあるけれど、本当にチケットを求めている人=高額な料金を払える人ではないのですけれど?
交通費、グッズ、特典券付きCD(←これはアイドルに限ったことだけど)とただでさえお金がかかって仕方のない趣味であるアイドル始めとする現在の音楽文化で、チケットまで正規の値段で買えなくなるなんてどう考えても不幸でしょ?
転売をビジネス化するとどうしても料金の上乗せ、中抜きが発生するわけで。そこんとこどうなの?
金持ちだけが優遇されるのが資本主義だからいいの?
・抽選に当たったそれほど熱烈ではないファンは転売業者にチケットを売ることで、コンサートに行くよりも便益を受ける
売ること前提でチケットとってない? そりゃとりあえず申し込んどくか…で抽選に参加するオタクも多いとは思いますよ。でもこれが罷り通ると結果として、ファン以外が転売目的でチケット買うことになって、熱烈ではないファンにすら行き届かなくなるんですが?
「アーティストにとっても、大したファンでもないのに、偶然チケットの抽選に当たった人たちがコンサート会場に交ざっているよりも、熱烈なファンでコンサート会場が埋め尽くされている方がうれしいのではないだろうか」(大竹氏)
どなたか存じ上げませんが、大竹うじは、ライブやコンサートを開催したことがあるんでしょうかね?
そりゃ、そういうアーティストも居るだろうけれど、ごく普通のアーティストは初めてライブに来る人に楽しんでもらえるように試行錯誤して準備してるんだ。ファン数が少ないアーティストなんかがちょっと興味を持って見に来た人、前に見て良かったからもう一回来てくれた人達をどれだけ嬉しく感じていると思ってんでしょうかね? (まあある程度の規模でライブできるようになったら、内輪に走るアーティストもいるんだろうけど)
割合はともかくとしてチケットの5割をファンクラブ優先の抽選、残り3割を一般の抽選、残りを主催者側からのオークションとかいう案はまだ現実実がある。
どうしてもお金払ってでも行きたい、払える人は居るからね。そこは認めるし、そういう人が高い金払うことで結果的にそれほどお金ない人の負担が減ったり、ライブにお金かけられたり、次につながるんだろうから。
ダフ屋は良く知らないけれど、余ったチケットを安く買い、それを適切な値段で売るのであればダフ屋含めてwin-win-winだから文句ない。
中古車業者とか古本屋とか質屋とかそういうのと同じ形態だから。
百歩譲って、ダフ屋が高額で売るのもまあありかも知れない。今はツイッターとかで余ったチケットは個人売買でやりくりできるからダフ屋介入の余地ないんだけれど、そういうの知らない人もいるだろうから。年代とかスタイルによって、SNS、チケキャンみたいなサイト、ダフ屋って使い分けたらいいと思うし。
でも結局一番の問題って、解決しなきゃならないところって、
いのいちばんにチケットを発売する際に、ライブに行く気もなけりゃ、アーティストに興味もない、ただただ転売目的の野郎が参加してくるっていうところの問題で。
・ファンクラブ会員のみでほとんどのチケットを捌く
・本人認証を徹底する
みたいな努力はやってるのよ。お金かかったりデメリットあるなかでも。
小さな規模のライブでは本人認証の徹底なんてできないし、有料ファンクラブを作れるようなグループもそんなにない(何よりそこにしかチケットまわらなければ新規ファンが増えづらくなる)
要はライブチケット転売には賛成だけど、始めにチケット買う時には絶対にちゃちゃ入れないでねって言いたいだけでした。個人にしろ業者もどきにしろ。そこだけ。
転売OKとする記事って、その前の転売のためのチケット購入に触れてないのが多くてもやもやする。